世界をかえるオシゴト 社会企業家になったふたりの女の子の感動物語/マリー・ソー キャロル・チャウ
世界を変えるオシゴト 社会起業家になったふたりの女の子の感動物語 (講談社BIZ)
- 作者: マリー・ソー
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
以前働いていた職場で、時々、自分が今携わっている仕事の意味、あるいは意義は何だろうか……と思う事がありました。
お客さんに喜んでもらいたい。
社会の役に立ちたい。
色々あると思います。
その中で、売上を上げろ、もっと働けと連呼される日々が多くなってきました。
毎日残業2時間以上なんて、当たり前。
人件費を削減するために、最初の契約どおり働きたいと訴えるパートさんやアルバイトさんの出勤日を削り、その分固定給社員が遅くまで働く職場でした。(ん? 残業代? ビタ一文出ませんでした)
コマメな節水や節電を徹底させる一方で、
今本当に必要なのだろうかという、大々的な店舗改装や新機材の導入を半年スパンで繰り返す……
最初は、お客様満足とか、従業員満足を重視していたはずが、
いつの間にか、
「儲ける」という言葉を頻繁に口にするようになった社長を見ていて、
何か違う気がする……。
と漠然と考えるようになっていました。
一度、そんな事を考えてしまうと、今自分がしている仕事はお客様満足やお役立ちの精神よりも、
いかに儲けるかを重要視しているのか、と腑に落ちないでモヤモヤするようになりました。
そんな時に読み始めた本です。
若干20代の女性二人が、中国の貧困地域で生活に困っている少数民族のために、 僅か二年ほどで、所謂フェアトレードの会社を立ち上げて、社会貢献に悪戦苦闘、東奔西走するドキュメンタリーです。
正直、二人のバイタリティーに圧倒されました。
ただ、本を読んでいるだけなのに、です。
時には謂れの無い差別や偏見を受けながらも、決して諦めない行動力と信念に脱帽です。
生き方が、熱いです。
名門ハーバードを卒業したら、
マンハッタンのオフィス街で、キャリアをバリバリ積んで裕福な生活を送る選択肢だってあるにも拘らず、
実際に同期生たちは、大半がその人生を選択したにも拘らず、
ただ、貧困層を助けたい。
という一心でゼロからのスタートを切った決断は、凄いと思いました。
同時に、他人のために一生懸命になればなるほど、
自然と人は集まって、助けてくれるのだと、読んでいて思いました。
それくらい、一生懸命になれる仕事、
自分も絶対見つけたい。
そう思わせてくれる一冊でした。
2010-09-01 00:00
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