最高に笑える人生/曽野綾子 [時々読書]
文庫本のオビに、毒舌エッセイと書かれてありました。
笑えてきませんか、世の中あまりに可笑しくて。
そう書いてあって、トップカバーとのギャップがあります(笑)
医療現場や、やたらお金のかかる選挙制度等、数々の矛盾点を率直に列挙しています。
国内だけでなく、その視線の先は世界にも向けられています。
著者本人がクリスチャンであることから、
一般人よりも縁あって、様々な海外の貧困地域や紛争地域の、様々な差別社会を目の当たりにし、
その国に生きる人たちの、日本人には考えられないシビアな現実が、そこにはあります。
差別を受けている人たちが、更に自分たちの中でも更なる差別を生むという現実等についても、
正に率直です。
日本の常識は世界の非常識、などという人もいますが、
一般的に考えうる非常識という枠を、完全にぶっ飛んだ非常識が、
世界中に、実は溢れかえっています。
要は、それに気が付くかどうか。
そういう事じゃないでしょうか。
読んでみるまで、考えもしなかったような、メディアからは殆ど入ってこない現場の姿が、
この本からは垣間見る事ができます。
2010-09-10 20:58
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