ロシアは今日も荒れ模様/米原万里 [時々読書]
ロシア語の通訳者として活躍する著者の、仕事を通して経験した国際政治の舞台裏を綴った本です。
大きくはロシアを取り巻く国際情勢から、
少しフォーカスして歴史的背景と、それに伴う国民感情やら国民性、
更にクローズアップしていくと、歴代のロシア(ソ連)大統領の人物像にまで、
読みやすいタッチで、アタックしています。
そして、ロシアにウォトカは欠かせない。
ウォトカ無くして、ロシア(ソ連)は語れない。
諺や格言も、ウォトカ引用率が、異様に高い国民性。
「世の中に醜女はいない。ウォトカが足りないだけだ」
そして、今は改善されたのか。
日本人には考えられない、おぞましきトイレ事情。
引用という形で活字になって語られるその一部ですが、はっきり言って挿絵が無かった事に感謝します。
想像するだけで、ご飯がまったく喉を通らなくなります……。
ただ、雑学として読めるタッチの本なので、とても面白いです。
ゴルバチョフ大統領や、エリツィン大統領が現役だった頃、私はまだ小学生でした。
社会の教科書がソ連から、ロシアに表記が変わった正にその辺りで、両方の教科書を今でも大事にとっています(笑)
当時はテレビを見ても、ゴルバチョフ大統領はオデコに赤いキズがある。
くらいの認識しかなく、演説の内容なんかチンプンカンプンでしたが、
どういう情勢で、どうしてああなったのか、を今読んでみてナルホドと思うのです。
2010-09-19 09:45
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