フライトアテンダントのちっとも優雅じゃない生活/レネ・フォス(佐竹史子=訳) [時々読書]
フライトアテンダントのちっとも優雅じゃない生活 (ヴィレッジブックス)
- 作者: レネ フォス
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2004/06
- メディア: 文庫
嘘偽りの無いノンフィクション、との事です。
当機にご搭乗のみなさま、笑いすぎにご注意ください。
まるで最近流行のアメリカンホームドラマか映画のタイトルのようです。
無駄に長い……(笑)
アメリカのとある航空会社に勤めるフライトアテンダントの体験記です。
はっきり言って、フライトアテンダントのお仕事はエゲツナイと思わざるを得ない日常でした。
現実は、小説よりも奇なり、というやつです。
現在お付き合いしているパイロットが、実はたまたま同じ便に勤務した先輩アテンダントの元旦那って。
あるんですか、そんな事。
過酷な勤務続きで、とうとう乗客に対して鬼軍曹さながらにキレまくるキャビンアテンダントって、いいんですか。
ラジオのDJさながらに、どうでもいい事までひたすら機内アナウンスしまくって、
とうとう副操縦士に殺害()されて大人しくなる機長って、大丈夫なんですか。
方や、乗客のマナーのなってなさについても、全くオブラートに包む事無く述べられています。
人の振り見て、我が振りなおせですね。
同じ乗客だったとしたら、私もイヤだ。
と思うようなお客さんについても列挙に暇がありません。
どんなお仕事もそうですが、
ある意味、思い切った開き直りと、相当の精神力がないと勤まらない事なんだと思います。
一見悪口をまくし立てているだけのような著書ですが、
それでも著者はフライトアテンダントを辞めません。
何だかんだと、続けていれば自分の仕事に誇りなり、責任なりを感じるようになるんだろうなと思います。
日々奮闘する仕事思考、脱帽です、ある意味。
特に最後の章に急遽付け足された9.11の下りは、
アメリカ人としての著者の等身大の当時の情況と心情を、ありありと感じさせます。
ほんの数ページなんですけれども。
2010-09-25 20:57
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